子どもは親より先にシートベルト。3人を乗せる座席ルールと、ドライブスルーで見た現実

仕組みのラボ

わたしは今、某チェーン店のドライブスルーがある店舗でバイトをしています。

窓口から車の中が見えるので、つい気になってしまうことがあります。後部座席の人や子どもの、半分以上がシートベルトを締めていないんです。

こんにちは、日々ラボの藤咲ゆづきです。中学生の長男と、小学生の長女・次女の3人の母です。

「ご利用ありがとうございました」と商品を渡して、その数秒後には、車は大きな道路に出ていきます。店の敷地の中だから外している、というわけでもなさそうです。

正直、見ていて怖いです。

後部座席のシートベルトが義務になったのは2008年。わたしが子どものころです。それなのに、まだこんなに締めていない人が多いのかと、愕然としました。

結論:座る場所より、シートベルトの差のほうがずっと大きい

先に結論を書きます。

わが家には「子どもをどこに座らせるか」のルールがあります。でも、調べてみて分かったのは、座る場所の違いより、シートベルトを締めているかどうかの違いのほうが、ずっと大きいとされていることでした。

なので、いちばん大事にしているのは「乗ったら締める」を当たり前にすること。わが家では、子どもたちは運転するわたしより先に締めています。

わが家の座席ルール

まずは、子ども3人を車に乗せるときのルールです。

  • 助手席は荷物置き:子どもは座らせない
  • 子どもは2列目・3列目だけ
  • 1人目は運転席の後ろ
  • 2人目は助手席の後ろ
  • 3人目は3列目
  • 2列目の真ん中は使わない(つぶしている)

下の子は、まだちゃんとジュニアシートを使っています。

助手席に子どもを乗せない理由

助手席を荷物置きにしているのは、「事故のときの死亡率が高い」と聞いたからです。

もうひとつ、「シートベルトが不十分だと、フロントガラスに吹っ飛ぶ可能性がある」という話も聞いていました。それなら、子どもは前の席に乗せないほうがいいかな、と。

1人目が運転席の後ろなのは「わが家の決め方」

1人目を運転席の後ろにしているのは、正直「なんとなく」に近いです。

ただ、「運転する人は、とっさのときに自分が安全だと思う方向にハンドルを切る」という説を聞いたことがあって、わたしはそれが正しいんじゃないかなと思っています。だったら、運転席の後ろがいちばん守られやすいのでは、と。

あとで書きますが、運転席の後ろと助手席の後ろのどちらが安全か、はっきり差を示すデータは見つけられませんでした。なので、ここは「うちはこうしている」くらいに読んでもらえたらうれしいです。

子どもが親より先に締める

うちの子たちは、運転するわたしより先にシートベルトを締めるくらい、習慣になっています。

特別なことはしていません。「締めるまで出発しない」を、生まれたときから徹底してきただけです。

毎回それを続けていたら、自然と「乗ったら締める」が当たり前になっていました。

一方で、子どもの習い事の送り迎えなどでも、後部座席でシートベルトをつけていない子は多い印象があります。

これは、どこかの家庭が特別ということではないと思います。全国の調査でも、一般道路の後部座席の着用率は半分に届いていないからです(次の章で書きます)。それくらい「後ろの席は締めなくても大丈夫」という感覚が、まだ広く残っているのかもしれません。

調べてみた:公的なデータでは

座席ルールは「聞いた話」がもとだったので、公的な資料で確かめてみました。

後部座席の着用率は、一般道路で45.8%

警察庁とJAFの全国調査(2025年実施)では、後部座席のシートベルト着用率は一般道路で45.8%、高速道路等で79.9%でした。

同じ一般道路で、運転席は99.1%、助手席も95%を超えているので、後ろの席だけが大きく低いことが分かります。ドライブスルーで「半分以上が締めていない」と感じたのは、数字とも合っていました。

締めていないと、致死率が大きく上がるとされている

警察庁・都道府県警察のリーフレットによると、後部座席でシートベルトを締めていなかったときの致死率(けがをした人と亡くなった人のうち、亡くなった人の割合)は、締めていたときと比べて、

  • 高速道路で約19.8倍
  • 一般道路で約3.2倍

とされています(2016〜2020年の合計)。

同じリーフレットでは、後部座席で締めていなかったときの危険として、

  • 車内で全身を強く打つ
  • 車の外に放り出される
  • 前の席の人にぶつかって、被害を与える

の3つが挙げられています。愛知県の資料では、後部座席で締めていなかった死者の9割以上が、「車外への放出」か「車内での衝突」によるものだったとされています(2011〜2020年の集計)。

「後ろの席なら安全」ではなく、締めていないと自分も、前に座っている人も危ないということですね。

座る位置の差は、はっきりしない

一方で、「どの席が安全か」は、思っていたほどはっきりしませんでした。

  • 助手席:後部座席より危ないという話は聞くものの、公的な一次資料で座席ごとの数字までは確認できませんでした
  • 運転席の後ろ vs 助手席の後ろ:はっきりした差を示す、信頼できるデータは見つかりませんでした
  • 2列目の真ん中:研究によって結論が分かれているようです。また、車によっては真ん中だけシートベルトが2点式(腰だけのベルト)だったり、チャイルドシートやジュニアシートを固定しにくかったりすることもあります

わが家が2列目の真ん中を使っていないのも、「真ん中が危ないと分かっているから」ではありません。うちの車は、真ん中のシートベルトが天井から出てくるタイプで邪魔なのと、座るには狭いからです。

まとめ

  • ドライブスルーから見ると、後部座席の人や子どもの半分以上が締めていない
  • 全国調査でも、一般道路の後部座席の着用率は45.8%
  • 締めていないと、致死率が大きく上がるとされている(一般道路で約3.2倍、高速道路で約19.8倍)
  • わが家は「助手席は荷物置き、子どもは2列目・3列目」。でも座る位置の差は、データでははっきりしない
  • いちばん大事なのは、どの席でも「乗ったら締める」こと

座席ルールは、わたしなりに考えた「備え」です。でも調べてみると、座る場所の差よりも、シートベルトの差のほうがずっと大きいとされていました。

だからこそ、「乗ったら締める」を最初から当たり前にしておくことが大事なんだと思います。

「ご利用ありがとうございました」の数秒後に、大きな道路へ出ていく車。窓口からそれを見ていると、やっぱり怖いです。わが家がやってきたのは、「締めるまで出発しない」を最初から続けることだけでした。それだけで、子どもは親より先に締めるようになります。後ろの席の人も、子どもも、乗ったら締める。どの家でも、それが当たり前になってほしいなと思います。

参考

コメント